メニュー

生活保護世帯は大学や専門学校には行けないのか? - 生活保護申請のことは岡行政書士事務所

大阪市北区西天満3−5−10 オフィスポート508号室

tel:06-6949-8441

お問い合わせはこちら

コラム 生活保護の現場から

生活保護世帯は大学や専門学校には行けないのか?

公開日:2018年01月10日(水)

 今日は、宮城県の方から、お子さんが看護専門学校に合格し、4月から入学することになっているが、福祉事務所のケースワーカーからは、行けるかどうか確認が取れないので不安になってきたという質問がありました。

 心配されなくても、お子さんを看護専門学校に行かせてあげることは可能です。

 但し問題なのは、お子さんを、生活保護上は「世帯分離」の措置をとって、生活保護世帯から除くやり方で、行けるようにしているということです。

 つまり、高校までは生活保護世帯の一員とみなして、生活扶助や医療扶助、教育扶助も支給するが、大学以上(短大や専門学校)の場合は、「本来働いて生活費を稼ぎ、早く生活保護から自立すべし」という考え方で、大学等に行くことは認めるが、同一世帯でも生活保護だけは「別世帯」として扱って、生活保護費は支給しないというやり方なのです。

 生活保護の実施要領(局長通知第1の5(2))では、「世帯分離」によって進学を認める場合として、①保護開始時に現に大学に就学しており、大学を続けることが世帯の自立助長に効果的であると認められる場合、②貸与金当を受けて大学で就学する場合、③専修学校又は各種学校で就学する場合であって、その就学が特に世帯の自立助長に効果的であると認められる場合、の3つを明記しています。

 よって、この世帯の場合も十分進学は可能なのです。

 但し、最低生活費の計算上、進学するお子さんの分が減額される為に、最低生活費が収入認定額を下回り、保護が打ち切りになる場合もあります。また、打ち切りにならなくても、保護支給額が大幅に減額され、それでなくても苦しい生活保護世帯の生活を圧迫します。進学するお子さんは医療扶助も使えません。

 大学(短大や専門学校)進学率は6割を超えています。早急な制度の見直しが求められています。